545:鬼女の生活|修羅場まとめ 2014/01/30(木) 02:40
長くなります、すいません
とある年の夏に、俺の友達がタヒんだ。
突然の心筋梗塞で倒れたということだった。
突然の心筋梗塞で倒れたということだった。
本当に突然の事だったし、まだ歳も若かったので最初は冗談だと思ってしまった。
けど、それは冗談じゃなくて事実だと知らされたとき、ショックを受けた。
俺は新幹線の中で落ち込みながら地元に帰っていた。
「何でこんな時にタヒんだんだろう」とか
「いいやつだったなぁ…」という気持ちでいっぱいになり、
「いいやつだったなぁ…」という気持ちでいっぱいになり、
もっと地元に帰ってその友達と遊ばなかったことを後悔し始めていた。
実際、地元に帰って遊んだのは2回ほどだった。
実際、地元に帰って遊んだのは2回ほどだった。
葬式には彼の親族と高校時代の友達、会社の同僚と思われる人物が何人か参列してた。
勿論、そこには彼の嫁も。
しばらくして、ビールやら寿司を食べながら親族や友達との話し合いが始まりました。
ビールを飲んでも、全然酔える気にならなかった。
高校時代の友達と飲んでも楽しくなかったのはそれが初めてだった。
高校時代の友達と飲んでも楽しくなかったのはそれが初めてだった。
そんな時、とある友達がニヤリと笑いながら言った。
「ざまあみろだよな、○○のやつ」○○とは、タヒんだ友達の事だ。
なんでそんな風に言うんだろう。
俺は少しイラっとして、「そんな事言うなよ」と言おうとすると、
別の友達が言った。
俺は少しイラっとして、「そんな事言うなよ」と言おうとすると、
別の友達が言った。
「だよな、タヒんでくれてよかったわ」
意外だった。
彼らはタヒんだ友達と同じサッカー部の人たちだったし、高校時代は随分仲がよさそうだったのに
彼らはタヒんだ友達と同じサッカー部の人たちだったし、高校時代は随分仲がよさそうだったのに
だから最初は何かの冗談だと思っていた。
だが、話を聞いているうちにそうでない事を知った。
だが、話を聞いているうちにそうでない事を知った。
実は中学の時からかなり嫌なやつで、金に汚いのは勿論、高校時代からは他人の女にはちょっかい出すわと評判が最悪だったことを知る。
人に対する嫌がらせは度を超えていたらしい。
それで火傷の跡が残ったやつがいたり、心に傷を負ったやつまでいたようだった。
それで火傷の跡が残ったやつがいたり、心に傷を負ったやつまでいたようだった。
更にそいつは自分がやったとばれないように、事故だったと思わせるようにやっていたという事だ。
俺はそんなやつだとも知らずに、今までいいやつだと思っていた自分が恥ずかしくなってきた
546:鬼女の生活|修羅場まとめ 2014/01/30(木) 03:03
そして話を聞いていくうちに、どうやら俺もターゲットになっていた事を知る。
それは、高校時代に俺が好きだった人と無理矢理付き合ったという話だった。
正直、その当時はどうでもよかったと思っていた。
正直、その当時はどうでもよかったと思っていた。
その時好きだった人は、結論から言えばタヒんだ友達の嫁だ。
けど最初から諦めていた。
可愛かったし、俺には手の届かない高嶺の花だと思っていたから。
可愛かったし、俺には手の届かない高嶺の花だと思っていたから。
けど、誰かに「好きな人誰?」と無理矢理聞かれて、そいつだと答えたのをその時思い出した。
多分、そのことを聞いて俺に嫌がらせをしようと思ったんだろう。
部活のマネージャーでもある彼女を無理矢理オトしたらしい。
残念なことに俺は最初から諦めていたからショックを受けるどころか、素直に彼らを祝福した。
その時、事の真相を知っていたのは彼の周りにいるほんの一握りの連中だけだったようだ。
愚痴、というか悪口を言っている二人はその時はまる部下と言うかパシリのように扱われており、自慢するかのようにいつもこんな話を聞かされていたらしい。
俺が知らないのも無理はない。
話の内容はいつもヤバい話のなので誰も広げようとしなかったようだ。
話の内容はいつもヤバい話のなので誰も広げようとしなかったようだ。
というか、話を広めたとして仕返しをされたらいやだということで、誰もが黙っていた。
俺はそんなやつを友達と思っていたなんて…。
そう思うと、今までもっと遊べばよかったと後悔していた自分が恥ずかしくなってきた。
そう思うと、今までもっと遊べばよかったと後悔していた自分が恥ずかしくなってきた。
更に俺は、結婚していた彼女が暴力を振るわれていた事を知る。
結婚してから、ずっと
結婚してから、ずっと
いわゆる暴力夫というやつで、彼女も「自分が悪いんだ」とすっかり思い込まされていた。
テレビでそんな事を見たことがあったが、まさか俺の身近で起こっていたなんて知らなかった。
しかも、昔自分が好きな人がそれを受けていただなんて。正直、かなりショックだった。
それから数時間経つと、人数はかなり減っていた。
そんな時、棺を見つめる彼女の姿が目に映った。
そんな時、棺を見つめる彼女の姿が目に映った。
彼女の目からは、涙がこぼれ出ていた。
俺はそんな彼女が哀れに思えて仕方なかった。
俺はそんな彼女が哀れに思えて仕方なかった。
周りには誰もいなかったので、俺は声をかけた。
なんて声をかけたらいいかわからなかったから「通夜にこれなくてごめん」とだけ
なんて声をかけたらいいかわからなかったから「通夜にこれなくてごめん」とだけ
そうすると彼女は俺に振り向き、
「いいんだよ、別に」と答えてくれた。
その時に気付いた。彼女、少し笑ってる
「いいんだよ、別に」と答えてくれた。
その時に気付いた。彼女、少し笑ってる
549:鬼女の生活|修羅場まとめ 2014/01/30(木) 03:30
俺はその時に、彼女が気が動転していると思った。
今思えば、思考回路が純粋すぎだ俺。
今思えば、思考回路が純粋すぎだ俺。
「夜風にでも当たって、少し気を落ち着けた方がいいよ」
俺はなるべく優しく言った。
俺はなるべく優しく言った。
「ありがとう」と言われて彼女は立ち上がると俺に向かって「一緒に来て」と優しく囁いた。
その時、嫌な予感がした。すごく、嫌な予感が。
俺達は駐車場に出た。
屋上だったので夜風は気持ちいいだろうと考えたからだ。
屋上だったので夜風は気持ちいいだろうと考えたからだ。
屋上に出た瞬間に「ねえ、どうして彼が私と結婚したか知ってる?」と彼女が聞いてきた。
「さあ?…好き、だったから?」俺は素直に答えると、
彼女は笑って答えた「そう大好きだったのよ……お金が」
彼女は笑って答えた「そう大好きだったのよ……お金が」
やっぱり、俺の嫌な予感が的中した。
彼女は知っていたんだ。彼が酷い人間だということを。
彼女は知っていたんだ。彼が酷い人間だということを。
タヒんだ友達は私の両親が金持ちだってこと知っていたらしい。
つまり、遺産目当て。親がタヒんでもよし、嫁がタヒんでもよし。
金が好きな彼にとって、最善の選択肢だったらしい。
つまり、遺産目当て。親がタヒんでもよし、嫁がタヒんでもよし。
金が好きな彼にとって、最善の選択肢だったらしい。
だが結果、先にタヒんだのは彼だった。
「ざまあみろ」彼女の口から、その言葉を聞いた瞬間に、完全に彼を友達と思うことをやめた。故人を責める気にはなれない。だけど、「友達ごっこ」その時にやめた。
どうして俺にそんなことを言うのかと「私と付き合ってくれない?」という返事がとんできた。
「冷静になれって」俺はそんな言葉をかけるが、彼女は俺に対する気持ちをまげなかった。
今まで酷い男はたくさんみてきた。
彼も、彼の周りにいる人間もそうだった。けど、俺は違った。
高校の時から優しくて、俺は周りの人間とは違うと言われた。
彼も、彼の周りにいる人間もそうだった。けど、俺は違った。
高校の時から優しくて、俺は周りの人間とは違うと言われた。
その時にはっきりと断ればよかったんだけど、俺は押しに弱く
「分かった。けど、今はさすがに周りの目とかあるから」と言ってしまった。
「分かった。けど、今はさすがに周りの目とかあるから」と言ってしまった。
結局、俺は彼女と付き合うことになった。その関係は今でも続いてる。
彼女が今まで受けてきた暴力の跡は、もうない。
彼女が今まで受けてきた暴力の跡は、もうない。
その後は、色々と黒い噂が流れた。
本当は彼は頃されたんじゃないかとか、彼女がやったとか、俺が嫉妬していたとかそんな噂が
本当は彼は頃されたんじゃないかとか、彼女がやったとか、俺が嫉妬していたとかそんな噂が
仕方ないことだとは思っていたが、そんな噂を聞くたびに彼女が時々ヒスになる事があった。
だから度々精神科に通っていた。
今となってはそんな噂流れていないが、それでも時々精神科に行く時がある。
もう感覚が狂っている俺には、あの時の葬式が修羅場だったのか、今が修羅場なのかわからない。
もう感覚が狂っている俺には、あの時の葬式が修羅場だったのか、今が修羅場なのかわからない。
550:鬼女の生活|修羅場まとめ 2014/01/30(木) 03:31
長文すいませんでした。見ていただいた方、ありがとうございます
文章力がなくて、それもすいません
551:鬼女の生活|修羅場まとめ 2014/01/30(木) 03:37
今日は徹夜で仕事なので余裕はないが(笑)時間があったから読ませてもらった。
読みごたえあったよ。修羅場というか怖い話というか。
読みごたえあったよ。修羅場というか怖い話というか。
質問させてもらうけど...
とある...となっているがこれは最近のこと?
その彼女とはこの先どうしたい?
まあ、気が向いたら答えてくれ。単なる興味で申し訳ないけど...
553:鬼女の生活|修羅場まとめ 2014/01/30(木) 04:13
>>551
遅くなってすいません
そうですね、ある程度年月をしぼったらマズイかなと思って一応そのような書き方をしました
まあ、数年前くらいと思ってください
彼女とは結婚したいのです。
子供もほしいのですがまだ精神が安定していないようで…なんとも
子供もほしいのですがまだ精神が安定していないようで…なんとも
ただ、別れるという気はないです。二人で少しずつでもいいから幸せになれたらな…と
552:鬼女の生活|修羅場まとめ 2014/01/30(木) 03:50
おもしろかったよ、というと失礼なのかな
純粋に、昔好きだった人と付き合えていいなぁと思ったよ
そしてタヒんだ人は因果応報なのかなと思ったよ
553:鬼女の生活|修羅場まとめ 2014/01/30(木) 04:13
>>552
ありがとうございます。おもしろいという感想でも勿論嬉しいですよ。
こうやってここで過去の話をしているわけですし
こうやってここで過去の話をしているわけですし
554:鬼女の生活|修羅場まとめ 2014/01/30(木) 04:22
>>553
こんな遅い時間回答ありがとう。答え難いことをすまない。
彼女、早く心が落ち着くと良いね。
時間はかかるかもしれないけど、彼女が不幸な時を過ごした分、君が癒してあげてくれ。
2人で幸せな人生を歩んでくれ。
祈っているよ。
556:鬼女の生活|修羅場まとめ 2014/01/30(木) 08:51
女心は難しいな~
この彼女の場合ヒスは一生治まらない気がするし、そんな彼女は子供を育てられるかな
知り合いがだーれもいなくて、知り合いに情報が漏れない環境なら彼女は変わるのかな?
色々大変そうだけど、よく考えてから結婚してね
557:鬼女の生活|修羅場まとめ 2014/01/30(木) 09:00
>あの時の葬式が修羅場だったのか、今が修羅場なのかわからない。
ホントこれだと思う
558:鬼女の生活|修羅場まとめ 2014/01/30(木) 09:16
あなたも頃されないようにね、金目当てで
559:鬼女の生活|修羅場まとめ 2014/01/30(木) 09:37
金目当てはタヒんだ元旦那だろ
>>545が彼女を裏切ったり非人道的なことしないかぎりは平穏に過ごせると思うよ
コメント
コメント一覧 (19)
女の人にとっては独りぼっちでいるよりは誰か男が側にいてくれるほうがいいからって感じなのかも
前の旦那を忘れさせてくれて情緒不安定なのも包容力で治してくれるほどの器のある男ではないね
kijyokatu
が
しました
優しい誠実な旦那は欲しいだろうからな
大事にしてりゃ大丈夫だろ
kijyokatu
が
しました
憎しみから「邪魔したつもりがしきれてねーぞ、バーカw」って気持ちなのか
いずれにしろ、二人とも嫌なことはキレイに忘れて、これからの人生を
楽しんでいけますように
kijyokatu
が
しました
kijyokatu
が
しました
ちゃんと文章を理解できるように教育する必要があるな
kijyokatu
が
しました
kijyokatu
が
しました
kijyokatu
が
しました
昔っから嫌われもんの葬儀は参加者が少ないってのが常識なのに
kijyokatu
が
しました
kijyokatu
が
しました
kijyokatu
が
しました
彼女と一緒に、雑音が聞こえないところで静かに過ごしてみたらどうかな
kijyokatu
が
しました
>タヒんだ友達は私の両親が金持ちだってこと知っていたらしい。
前後の文相からして、彼女の、私の。ここら辺のミスする人とは思えない
だから報告者=彼女かなと
kijyokatu
が
しました
国内有数の大企業の在任中に死んだ某社長とかちょっと調べれば会社ぐるみのセコいブラックネタボロボロ出てきて贔屓にするのやめたレベル
kijyokatu
が
しました
よくこんなの投稿する気になったな
kijyokatu
が
しました
彼女は過去の色々がフラッシュバックしてヒスるのかなと。
だとしたら時間クスリが解決してくれる。誰も知らない場所でのんびり暮らしてるといいな。
kijyokatu
が
しました
kijyokatu
が
しました
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