1637: 鬼女の生活|いい話まとめ 投稿日:2014/09/26(金)18:11
コスモスの時期になると思い出すんだが、
子供の頃、うちはド貧乏だった。
親父が蒸発して、母親が夜遅くまで働いてた。

学童みたいなのが地域になくて、学校から家に帰ると、菓子パン食べて、
それから友達の家行ったり、小遣い貰ってないからただ近所を散歩したりして、
真っ暗になるまで時間潰してた。

ある日、少し遠い街を歩いてたら庭にコスモスがいっぱい咲いてる家があって、
その時頭にあったのが「今日お母さん誕生日なのに何もあげられない」で、
たまたま庭に出てきたおばさんと目が合ったので、
「こんにちは、すみませんが、コスモスを一本貰えませんか」と話しかけた。


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